「仮想通貨って本当に儲かるの?」
過去に起きた仮想通貨(暗号資産)の価格暴落から、仮想通貨投資に対するネガティブな印象を受けている方は少なくないはずです。一方で、友人や知人が仮想通貨に投資し、多少なりとも利益を得たという話を耳にした方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、仮想通貨で儲かるイメージが湧かない方に向けて、仮想通貨で儲かるパターンと投資する際の注意点を解説していきます。
1-1. そもそも仮想通貨とは?
そもそも仮想通貨とは、流通する電子通貨のうち、法定通貨や法定通貨建て資産(電子マネーやポイントなど)を除いた支払手段のことです。法定通貨や電子マネーとは異なり、政府や中央銀行、企業といった絶対的な管理者が存在せず、法定通貨建ての価格は常に変動しています。
仮想通貨は法律でより詳細に定義付けされていますので、興味のある方は以下の解説記事をご覧ください。
1-2. 仮想通貨で儲かる仕組み
仮想通貨で儲かるための仕組みは非常にシンプルです。一般的な商売や株取引と同じで、安く仕入れて(購入して)、購入価格よりも高く仮想通貨を売れば、利益を獲得できます。
国内では、金融庁に登録済みの仮想通貨交換業者(暗号資産交換業者)が提供する取引サービスを利用すれば、仮想通貨の売買が可能です。各取引所を調査した結果については、以下の記事で解説しています。
2. 仮想通貨の投資例3パターン
前述のように仮想通貨で儲かるケースは複数ありますが、必ず儲かる訳ではない点には注意が必要です。本記事の最後に、仮想通貨に資金を投じる上で知っておきたい注意点を整理しておきます。
注意点1. 余剰資⾦の範囲内で投資する
仮想通貨への投資は余剰資金の範囲内で行い、資金を投じ過ぎないという意識が重要です。仮想通貨は価格変動リスクが大きく、数日で価値が半分になることもあるため、投資する場合は失っても問題無い程度の金額内で留めておく必要があります。
もちろん、価格が急に高騰する場合もあります。儲かるタイミングで上手く投資できたとしても、仮想通貨がハイリスク・ハイリターンであるという意識は常に持ち続けるようにしましょう。
注意点2. セキュリティ対策
仮想通貨はインターネットを通じて、24時間365日いつでも使える(送金できる)というメリットがあります。一方で、ハッキングなどのリスクも抱えています。仮想通貨は、一度送金してしまうと基本的には巻き戻しができません。したがって、ハッキングによる不正送金リスクを最小限にするための対策を講じておく必要があるのです。
具体的なセキュリティ対策として、以下の2点は最低限意識しておきましょう。[/size]
2段階認証を設定する
国内の仮想通貨交換業者を利用する際には、必ず「2段階認証」設定を行いましょう。2段階認証とは、ログインなどの際にID・パスワードの入力に加えて、セキュリティコードや、アプリなどで生成されるワンタイムパスワードを入力する認証方式のことです。
2段階認証は、本人以外からの不正ログインや不正送金を防止する役割があります。少し手間に感じるかもしれませんが、必ず設定してセキュリティを向上させましょう。
仮想通貨の分散管理
2段階認証と併せてやっておきたいのが、仮想通貨の分散管理です。仮想通貨のやり取りを行うために必要なツールである「ウォレット」には様々な種類があり、利便性と安全性のレベルがそれぞれ異なるので、保有資産の量に応じて使い分ける必要があります。
特に多額の仮想通貨を保有している場合は、専用端末を使ってオフラインで管理できる「ハードウェアウォレット」の利用がおすすめです。どのくらいの額をもって「多額」と表現するかは人それぞれですが、数万円以上の仮想通貨を保有する場合は、ハードウェアウォレットの利用を検討しても良いでしょう。